晩秋の赤岳

赤岳 Akadake (2006.11.3-4)

一面カラマツの黄葉に覆われる晩秋の八ヶ岳山麓、そこから聳える最高峰、赤岳に登ってきました。
美濃戸から南沢に沿って行者小屋まで、カラマツの葉の絨毯を踏み、沢音を聞き、シラビソの森を通り、
葉をすっかり落としたダケカンバの林を抜けて行きました。山はもう冬支度を始めていました。

山麓の秋

八ヶ岳山麓の秋

中央道諏訪南インターで出て、車で美濃戸へ向け、山麓の畑を抜ける道を走って行くと、広々とした大地は秋一色の装いでした。思わず車を止めて歩いてみました。

ダケカンバ

ダケカンバ

南沢に沿って登って行くと、辺りはカラマツからダケカンバが多い林に変わります。どのダケカンバも葉を落として冬支度は整っているようでした。沢を隔てた向こう側の山の斜面のダケカンバです。

苔と雪

苔と雪

急登を行き、高度も増してくると、辺りには前日降った雪が薄らと残り、日陰の苔たちの上にも雪が舞い降りて、一面の小さい銀世界を作っていました。いよいよ冬の到来です。

大同心

大同心

登山道が緩やかになると、行く手に荒々しい横岳と大同心の姿が見えてきました。雲の中から現れた横岳は幻想的でもありました。

苔の世界

苔の世界

大きな岩や木の根っこには苔の世界が広がっていました。種類もたくさんあるようです。八ヶ岳に、苔は欠かせない景色の一部です。

朝の赤岳

朝の赤岳

行者小屋前から朝目覚めたばかりの赤岳です。 高い山々に囲まれて建っている小屋の日の出は遅く、、赤岳の後ろから登る太陽はまだしばらく後のようです。

阿弥陀岳

朝日に輝く阿弥陀岳

行者小屋から赤岳に向かって、文三郎道を登って行きます。少し登って見上げると、大きな山容の阿弥陀岳が朝日に輝いていました。

阿弥陀岳と中岳

阿弥陀岳と中岳

だんだん急になる登山道をさらに鉄階段を登ると、目の前に大きく阿弥陀岳と中岳がありました。

権現岳

権現岳と南アルプス

中岳と赤岳の分岐のある稜線に出ました。そこを赤岳山頂を目指して登り、さらに回り込み、これからルンゼ状の岩場を登って行きます。目の前には権現岳と南アルプスのすばらしい展望がありました。

展望

展望

同じところから南の展望です。大キレットを隔てて、権現岳、南アルプスの山々、遠く中央アルプスと御嶽山の山並みも望まれました。

阿弥陀岳と北アルプス

山頂直下から阿弥陀岳と北アルプス

岩場を登ってきました。山頂は目の前です。西の展望もすばらしく、阿弥陀岳の向こうに北アルプスの姿もはっきりと分かりました。槍の穂先、大キレット、穂高連峰の姿を捉えることができました。

山麓の展望

山麓の展望

山頂から美濃戸方面の麓は、カラマツの黄葉でオレンジ色に輝いていました。

山頂から富士山

山頂から富士山

山頂から東の空には雲海が広がり、遠く富士山が頭を出していました。この日の雲海は秩父の山々も隠してしまい、富士山の裾野もまったく見えずじまいでした。

山頂の展望

山頂の展望

だんだん湧き上がってくる雲が多くなってきました。それでも360度のすばらしい展望でした。

山頂から北八ヶ岳

山頂から北八ヶ岳

赤岳頂上小屋前のテラスから北八ヶ岳方面の展望です。下に赤岳展望荘が見えています。稜線を辿ると、横岳、硫黄岳、天狗岳と続いています。

地蔵尾根から横岳

地蔵尾根から横岳

地蔵尾根へ下って行きます。少し下って見上げた横岳、岩がむき出しの荒々しい山容です。

赤岳

地蔵尾根から赤岳

地蔵尾根を少し下ったところから赤岳です。午前の遅い時間になると、決まって下から上がってくるガスで片側は隠れてしまいます。

ダケカンバ

ダケカンバ

地蔵尾根から見える山肌に葉を落としたダケカンバが並んでいました。岩肌には前日の雪も残っています。

カラマツ

カラマツ

美濃戸近くまで戻ってきました。このあたりまで来ると、あたりはカラマツの林に変わり、登山道はまるでカラマツの葉の絨毯が敷き詰められたようでした。

ススキ

ススキ

駐車場のある山小屋まで林道を下って行きます。付近はカラマツの黄葉とススキ、晩秋の八ヶ岳でした。美濃戸から行者小屋まで2時間、小屋から赤岳山頂まで2時間かかりました。

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