蝶ヶ岳

蝶ヶ岳 Chougadake (2006.5.4-5)

徳沢から蝶ヶ岳への道のりは長い急登でした。展望のないしらびそ樹林帯の急斜面を長塀山を目指して
登っていきます。途中木の間から見え隠れする穂高の山々を励みに、なおも樹林帯のアップダウンを繰り返し
突然展望の良いところに出ると、穂高連峰や焼岳、乗鞍などが迎えてくれます。後少しですばらしい展望の蝶ヶ岳です。

上高地

朝の上高地

沢渡の駐車場に車を止めて、上高地へ早朝に到着すると、なんと美しい穂高連峰でしょう。真っ白な雪を抱き、朝日を受けて輝いています。穂高を眺めながら朝食を取り、明神へ向けて出発です。

大天井岳方面

梓川から大天井岳方面と楡の木

明神へは平坦で歩きやすい道のりです。明神岳の雄姿と梓川の清らかな流れを楽しみながら歩いて行くと、やがて観光客でにぎわう明神へ到着です。

長塀山付近から槍ヶ岳

長塀山付近から槍ヶ岳

広い牧草地徳沢から長塀山、蝶ヶ岳へと登って行きます。展望のない樹林帯の急斜面を、ひたすら登ります。長い道のりでした。突然目の前の展望が開けます。

穂高、槍

西日を受ける穂高、槍

しばらく上ったり、下ったりを繰り返し、やっと樹林帯を抜けると、なんという展望でしょう。少し日が西に傾いた逆光にも穂高や槍の気高い姿です。

稜線上に建つ蝶ヶ岳ヒュッテ

稜線上に建つ蝶ヶ岳ヒュッテ

広い稜線を行くとやっと蝶ヶ岳ヒュッテが見えました。すばらしい展望を独り占めしているような位置にあります。

朝日を受ける穂高

朝日を受ける穂高連峰

日が上がり、山々を薄らとピンク色に染める瞬間です。この日はあいにく東の空に薄い雲がありました。

朝日を受ける槍ヶ岳

朝日を受ける槍ヶ岳

槍の穂先にも朝日が射し、東鎌尾根が影を作ります。槍の肩にある槍ヶ岳山荘が見えます。この時間、まだ槍沢から登って行く登山者はいないようです。

槍ヶ岳と稜線の山々

槍ヶ岳と稜線の山々

槍ヶ岳から続く稜線上にある大喰岳、中岳、南岳への横尾尾根も朝日に輝いています。

穂高連峰

穂高連峰

槍ヶ岳から稜線を辿ると、大キレットを挿んで穂高連峰も美しく朝日に輝いています。

涸沢から穂高へ

涸沢から穂高へ

涸沢カールの底は見えませんが、登山者が辿った後が雪にはっきりと残って、上へと伸びています。登っていく登山者が黒い点になって写っています。

涸沢から北穂へ

涸沢から北穂へ

北穂高へのトレースもはっきりとわかります。二つある北穂のピーク、右が北穂高小屋のある北峰です。夏は左にある南稜を梯子や鎖で登る道を、雪の多いこの時期は下から直登のようです。

常念岳

蝶ヶ岳から常念岳

蝶ヶ岳からすぐ目の前に大きな肩を持つ常念岳です。山頂へは長い道のりのように見えます。

北穂高

北穂高と涸沢岳

北穂高、涸沢岳下の白出しのコルへ2本のトレースが延びています。雪がまだ多く美しく見えるこのルート、登山者には厳しい登りでしょう。

穂高岳

穂高連峰

少し日が高くなり、穂高の峰々も日に輝きだしました。ここには3000メートル峰が4座もあります。

蝶槍と常念岳

蝶槍と常念岳

蝶ヶ岳から北へ、広くて気持の良い稜線を少し行くと蝶槍と呼ばれる尖ったところがあります。大きな山容の蝶ヶ岳の端に位置します。その先に立派な常念が鎮座しています。

横尾への下りから槍

横尾への下りから槍ヶ岳

蝶ヶ岳の稜線上を離れて、横尾へ下って行きます。真下に下る急斜面をしばらく行くと目の前が開けて、また穂高、槍の姿を見ることができました。少し下から見上げる槍はなおさら大きく天を突いています。

徳沢付近から前穂

徳沢付近、川原から前穂高

ようやく横尾に下りてきました。横尾からは平坦な道を登山口のあった徳沢を目指して行きます。道が雪で埋まっているところでは広い川原に降りて歩いて行きます。やがて新村橋を過ぎると徳沢に到着です。

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