蝶ヶ岳

蝶ヶ岳 Chougadake (2007.4.29-30)

すばらしい好天に恵まれました。ちょうど一年前にも登った蝶ヶ岳です。上高地から徳沢の登山口へ、
早朝の気持ちの良い梓川沿いの道を2時間歩いて徳沢へ。徳沢園横の登山口から長塀山を経て、蝶ヶ岳へは
長い長い道程でした。二日目の朝はまったく風のない快晴、山頂で初めての穏やかな一日の始まりでした。

朝の大正池から穂高連峰

朝の大正池から穂高連峰

沢渡駐車場に車を止め、タクシーで上高地に上がってきます。道がカーブしながら回り込むと、なんと目の前には朝日に輝く美しい穂高連峰が。大正池のほとりに下りてこの写真を撮りました。タクシーの運転手さん、待ってくださいました。

梓川から穂高

河童橋近く、梓川から穂高

バスターミナルから梓川に沿って河童橋までやってきました。橋を渡って梓川右岸に下りて見ます。高く高く聳える穂高連峰、前夜の雪で真っ白です。

梓川

明神へ、梓川

薄氷の張る上高地を後に、徳沢へ向け、梓川に沿った道を歩いて行きます。途中、明神手前で川原に降りてこの写真を撮りました。すがすがしい朝の梓川と山々です。

登山道

長塀山へ、登山道

徳沢園横の登山口から長塀山へ4.5kmの道程です。そこから蝶ヶ岳へは稜線のアップダウンが続きます。名前の通り、本当に長い塀に阻まれた樹林帯の尾根道でした。

長塀山尾根から穂高

長塀山尾根から穂高

長くて辛い樹林帯の急登をやってきました。ようやく空が開けました。振り向くと、穂高の山々、焼岳、その向こうに乗鞍岳、木曾御嶽山、中央アルプスなどなどが迎えてくれました。

富士山、南アルプス

富士山、南アルプス

長塀山の尾根のアップダウンが続きます。暫く行くと、東側の展望が開け、八ヶ岳、富士山、南アルプスが白く輝いていました。写真は富士山の右に甲斐駒、白峰三山、そして、仙丈ヶ岳と連なっています。

穂高連峰

穂高連峰

緩やかなアップダウンを繰り返しながら行き、最後に登りきると蝶ヶ岳と穂高連峰の展望が開けたところに出ました。日が西に傾きかけています。

夕焼け

大キレットと夕焼け

蝶ヶ岳ヒュッテから見た夕日は大キレットの長谷川ピークの後ろに沈んで行きました。辺りの山々がだんだんと夕闇に染まって行きました。

朝日

朝日

穏やかで風もなく、暖かい朝を迎えました。空には雲もなく、晴れています。風が強いことで有名な蝶ヶ岳の稜線ですけど、まったくの無風です。遠く浅間山の後ろから朝日が昇ります。

ライチョウ

ライチョウ

ハイマツの中になにやら動く影を見つけました。ライチョウがハイマツの間から頭を見せています。そっと後を追って写真を撮りました。ライチョウのメス、まだ白い羽を持っていました。

大キレット

モルゲンロートに染まる大キレット

太陽が少しづつ穂高の峰々を赤く染めて行きます。山が目覚める瞬間、美しい山の朝です。

焼岳

モルゲンロートに染まる焼岳

しばらくすると標高の低い焼岳も赤く染まり始めました。

槍ヶ岳

真っ白に輝く槍ヶ岳

槍ヶ岳も朝日に輝いています。槍沢に東鎌尾根のギザギザの陰が落ちています。

穂高連峰

昔の蝶ヶ岳山頂から穂高連峰

稜線から見た穂高連峰です。手を伸ばせば届きそうなくらい、穂高は目の前に大きく聳えています。谷を隔てて自分の歩いた槍、穂高の稜線、槍沢、横尾尾根...全てが見渡せる絶景です。

梓川と穂高

上高地を後に、梓川と穂高

大きな山容の蝶ヶ岳の端、蝶槍を後にして、横尾へ下ります。下っても下っても急な斜面の連続が続きます。きつい傾斜を2時間、ようやく横尾に着いたときはもう足が疲労でガクガクでした。横尾から上高地まで梓川に沿って戻ります。上高地でもまだ美しく輝く穂高が迎えてくれました。

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