鳳凰三山

鳳凰三山 Houousanzan (2008.5.3-4)

すばらしい展望でした。夜叉神峠から新緑に染まる登山道を登って行きました。峠からしらびその森に入ると残雪が現れ、だんだん雪が深くなる道を
ひたすら登りました。一日目は時折ガスが晴れ、農鳥岳や間ノ岳が姿を見せてくれたのですが、二日目の澄み渡った空に浮かぶ富士山や、目の前の
白峰三山の迫力は圧倒されるほどで、苦労して登った分感動もひとしおでした。地蔵岳からどんどこ沢を青木鉱泉まではほんとに長い道程でした。

しらびその森の道

新緑と足元の小さな花たちに彩られる登山道を夜叉神峠まで登ってきました。峠はガスに包まれまったく展望はありませんし、ポツポツと雨も降り出しました。それでも初めての道はなんだかわくわくするものです。途中の杖立峠、苺平、南御室小屋を経て薬師岳小屋まで長い長い道程です。登山道は夜叉神峠から少し下って登りになると、辺りは暗いしらびその森の中の道になります。雪の残る登山道を進みます。

山火事跡

森を抜けて山火事跡まで登って来ると、辺りは植林されたダケカンバの林になっていました。この辺りから雪も多くなります。

苺平へ

急登はないものの、長い長い道程です。ときどきガスが晴れ、谷底を隔てて反対側に聳える間ノ岳が姿を現しましたが、山頂は望めず、残念です。

南御室小屋

苺平を過ぎてしばらくするとようやく南御室小屋に到着です。ここで水を補給させて貰って、この日の宿、薬師岳小屋を目指します。小屋の裏手の急登を行きました。暫く行くと花崗岩の巨大な岩が折り重なる砂払岳に到着しましたが展望はなく、少し下ると薬師岳小屋でした。

日の出

小屋の朝は早く、皆、日の出を見ようと小屋からほんの10分ほどの薬師岳山頂を目指します。私もなんとか日の出に間に合いました。

薬師岳山頂で

朝日が昇り、周りの山々が眠りから目覚めるとき、山々の一日の始まりです。

富士山

朝の柔らかい光に富士山も輝きます。

観音岳への道

後でこの稜線を観音岳へ辿ります。右奥の黒く岩が見えているのが観音岳山頂です。

朝日に輝く稜線

観音岳への稜線にも光が射し始めました。

北岳

一際高く聳える北岳です。

仙丈ヶ岳

大きな山容の仙丈ヶ岳です。

白峰三山

一番高い北岳、間ノ岳、農鳥岳と続きます。

薬師岳小屋

まだ深い雪に埋もれた薬師岳小屋です。この日の小屋は登山者で大混雑でした。

薬師岳山頂で

北岳をバックに薬師岳の頂で証拠写真です。

薬師岳から北岳

日が高く昇り、深い谷まで日が射すと、尚一層山が大きく見えるのです。

観音岳へ稜線

これから薬師岳を下って観音岳へ、この稜線のアップダウンを繰り返します。

稜線

薬師と観音の鞍部まで下ってきました。写真を撮る山の友と私です。

稜線

狭い稜線上で振り返りました。夏道と違って一番高いところにトレースがつけられています。

八ヶ岳

稜線からはずっと八ヶ岳が見えていました。こちらからはスリムな赤岳です。

北岳

観音岳が近くなるに連れて、北岳も角度を変え、大樺沢の全景が見えてきました。

観音岳山頂

観音岳山頂の岩の上で今回一緒に歩いてくれた山の友と記念撮影です。

地蔵岳

観音岳山頂から地蔵岳です。これから急斜面を大きく下ります。

甲斐駒ヶ岳

地蔵岳への稜線歩きもまるで空中散歩、さっきまで雲に隠れていた甲斐駒ヶ岳も姿を見せてくれました。

富士山

観音岳から少し下ってきました。振り返ると薬師岳(左から二つ目の岩のピーク)の左に、こころなしか遠くなった富士山が綺麗でした。

地蔵岳と北アルプス

これからいくつかピークを越えてオベリスクを目指します。遠くに北アルプスのまだ真っ白な稜線が光っていました。

地蔵岳への稜線

この後の地蔵との鞍部へ下りる急斜面は雪が腐り、アイゼンも効き難い上つかまる木も少なく危ないので、山友と旦那さんの足跡を確実に一歩一歩辿ります。鞍部に下りてほっとしました。

地蔵岳への稜線

ピークをいつくか辿ってきました。ピークの一つで北岳と私です。

観音岳

地蔵へ登り返し、観音岳を振り返ってみました。鳳凰山の最高峰である観音岳はやはり大きくて立派です。

地蔵岳へ

だんだんとオベリスクが近づきます。

地蔵岳へ

稜線上のピークの岩の上で北岳をバックに嬉しい私です。

岩のオブジェ

いよいよオベリスクへ上ります。青木鉱泉へ下る分岐のある鞍部へザックをデポし、岩をよじ登りました。どの岩も面白い形をしています。

オベリスク

オベリスク全景です。一番上の垂直の岩の下まで登りました。まだ雪が多く残って岩を回り込むことは不可能でした。ちょっとがっかりです。

鳳凰小屋経由青木鉱泉へ下る

オベリスクを後に、青木鉱泉目指して下ります。雪が緩んで歩きにくい急斜面です。一歩づつ慎重に下ります。この後青木鉱泉までのどんどこ沢は長い道程でしたが、四つある滝全部に立ち寄り、写真を撮りながら下りました。二日間の鳳凰三山縦走は、二日目のすばらしいお天気に恵まれて、快適な稜線歩きをしながら山の醍醐味を味わうことができました。

写真をクリックすると大きく表示されます。(Please click the image to enlarge it.)

どんどこ沢、滝と花

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