硫黄岳 Ioudake(2003.1.3)

前の年のお正月に八ヶ岳の天狗岳に行き、すっかり雪山に魅せられてしまいました。
2003年のお正月は美濃戸から赤岳鉱泉に泊まり、翌日に快晴の天気の中、
硫黄岳に登りました。空気が澄んで、冬山ならではの大展望が得られました。

美濃戸、柳川の南沢と北沢の分岐

美濃戸、北沢と南沢分岐

美濃戸口から雪の林道を1時間ほど歩くと、美濃戸に到着します。3軒の山小屋があって、一番奥の美濃戸山荘前が柳川、北沢と南沢の分岐です。そこでは阿弥陀岳が向かえてくれます。

北沢に沿って木は霧氷に

霧氷となった樹木

赤岳鉱泉までは、北沢にかかるいくつもの橋を渡りながら登って行きます。霧氷となった木の枝が太陽の光に輝き、神秘的な風景を作り上げていました。

横岳大同心

横岳大同心

北沢に沿ってしばらく登って行くと、横岳の大同心が見えてきます。そこまで行くと赤岳鉱泉はもうすぐです。特に急登もなく、歩きやすい道をゆるやかに登って行くと赤岳鉱泉に到着です。

中央アルプス遠望

中央アルプス遠望

赤岳鉱泉から硫黄岳を目指します。赤岩の頭に向かって、斜面のつづらおりの道を雪を踏みしめながら登っていきます。少し登って展望が開けたところで、遠くに中央アルプスの山々が真っ白な頂を見せていました。

南アルプス遠望

赤岩の頭下から南アルプス

樹林帯を抜け、雪の斜面をジグザグに登って行くと、硫黄岳と赤岩の頭の分岐に出ます。左に少し行った赤岩の頭付近はとても展望が良いので、写真を撮るには絶好の場所です。阿弥陀岳の横に南アルプスの連なりがありました。

赤岩の頭から北八ヶ岳方面

赤岩の頭から北八ヶ岳方面

赤岩の頭からは北八ヶ岳の展望もすばらしいです。仲良く並ぶ天狗岳、蓼科山、などが手にとるように、すぐ近くに見えます。

中央アルプス遠望

赤岩の頭から中央アルプスと木曾御嶽山

赤岩の頭から中央アルプスと木曾御嶽山方面の展望です。この日は空気が澄んでいたために、こんなに遠い山々まではっきりと見ることができました。

阿弥陀岳と南アルプス

阿弥陀岳と南アルプス

赤岩の頭から目の前の阿弥陀岳とその右に南アルプスの仙丈岳、甲斐駒ヶ岳が見えています。仙丈の山頂付近のカールまではっきりと見て取ることができます。

これから登る硫黄岳

赤岩の頭から硫黄岳

赤岩の頭を離れ、再び分岐までもどりました。ここから硫黄岳を目指して登って行きます。とてつもなく風が強く、さえぎるものもありません。

硫黄岳から赤岳方面

硫黄岳から横岳、赤岳

硫黄岳の山頂からは文字通り360度の展望です。南側には、すぐ前に荒々しい横岳、その向こうに赤岳、右に阿弥陀岳とすばらしい展望が楽しめます。ここからの赤岳はやはり高くそびえていました。

硫黄岳から北アルプス

硫黄岳から北アルプス

山頂からは、北アルプスの山々が遠くに連なっているのが、はっきりとわかりました。穂高連峰の右側が切れ落ちていて、大キレットとわかります。その右の方には槍もその特徴のある姿を見せていました。

硫黄岳を下る私

山頂から下ってきた私

立っていられないほど風の強い山頂を後にして、分岐の近くまで下ってきました。このあたりまではまだ風が強いです。山頂から火口を覗いて見たのですけど、吹き飛ばされてしまいそうでした。あまり近づかないほうが賢明です。

北沢近くの斜面にたたずむカモシカ

北沢近くの斜面にたたずむカモシカ

赤岳鉱泉を後にして、登りと同じ北沢に沿った道を下りて行きます。しばらく行くと、ゆくての斜面にカモシカがじっとこちらを見ているのです。少しずつ近づいていって、写真を撮りました。それでも動く気配がありませんでした。

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