北岳 Kitadake(2002.7.28)
日本で2番目の標高を誇る北岳、高いというだけでやはり登山者の憧れですから、白峰三山の他の2山、
間ノ岳、農鳥岳よりも訪れる登山者も多く、人気が高い山です。6月末にはここにしか咲かない北岳草、
夏には一面のお花畑と魅力いっぱいです。大樺沢に沿って登ると二俣の辺りで大きな雪渓が向かえてくれます。
大樺沢二俣
広河原から3時間歩くとこの分岐に出ます。大樺沢の水音に後押しされながら登ってくると、二股の手前でずっと上の方まで続く雪渓が現れ、周りの空気の熱を冷ましてくれるので、たくさんの登山者がここで休憩を取ります。
右俣コースから雪渓
二俣で八本歯のコルを目指すコースと、小太郎尾根にとりつく右俣コースに分かれます。 右俣コースを登って下を見下ろすと、はるか下に雪渓が望まれ、そこを歩く登山者がいることがわかります。
右俣コースのお花畑
右俣コースを登って行くと、お花畑には、ハクサンイチゲ、シナノキンバイ、ハクサンフウロ、イブキトラノオ、コバイケイソウなどのお花が咲き乱れ、登りの苦しさも和らぎます。
右俣コースお花畑
南アルプスでは3000mの稜線まで小さなお花が咲いています。この日はあいにくの午後からのガスで足元の花以外は見えなくなってしまいました。
稜線に咲くタカネツメクサ
広々として気持の良い小太郎尾根を行きます。岩にへばりつくようにタカネツメクサが咲いています。
小太郎尾根
小太郎尾根からは晴れていれば、この先に甲斐駒ヶ岳の雄姿を望むことができます。この日はガスが晴れませんでした。
小太郎尾根
小太郎尾根には一箇所だけ急な登りがあります。ここを登ると肩の小屋は目の前です。
小太郎尾根
3000mの稜線にある小太郎尾根は、ハイマツとお花に囲まれた気持の良い稜線歩きができます。この日は、ハイマツの中を群れをなして動き回るサルたちがいました。
北岳肩の小屋手前
北岳肩の小屋は文字通り北岳の肩の平らなところに建っています。北岳山頂まで30分で登ることができます。ガスで小屋も頂上も見えなくなりました。
北岳山頂と花
翌朝に登った北岳の頂は真っ白なガスの中で、足元がやっと見える程度、しばらく待ってみても晴れず、仕方なく下山しました。
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