明神ヶ岳 Myoujingadake (2014. 9. 27)

紅葉にはちょっと早そうに思えましたが、例年より早い秋の訪れに誘われて箱根外輪山の一つ、明神ヶ岳に行ってきました。
アキノキリンソウやアザミなど、たくさんの花に出会うことができました。明神ヶ岳の山頂は沢山のハイカーで賑わっていました。

登山道

小田急線新松田からバスに乗り、道了尊(大雄山)で登山口のある最乗寺行きに乗り換えました。お寺の大きな下駄のあるところが登山口の目印です。バス終点からお寺まで立派な杉並木が続いています。 登山口から少し急登を行くと道は写真のような杉林の中をなだらかに登って行きます。杉林は見晴らし小屋まで続きます。

名前は分かりませんが、うっそうとした林の中でも足元にはこんなかわいい花が咲いていたりすると足を止めてしまいます。

紅葉

小さな葉も秋の訪れを感じたようです。

見晴らし小屋から展望

登山口から1時間ほど見晴らし小屋まで登ってきました。丹沢の山々と秦野市の展望が開けましたが、木にさえぎられ展望はあまり良くありません。

キバナアキギリ

初めて出会いました。口を大きく開けたような面白い形の花ですね。

ワレモコウ

見晴らし小屋から少し登ると、杉林の尾根道から南へ回り込み明るいススキの原っぱに出ます。以前よりススキが少なくなっている気がしたのですが...そのかわり、秋の花々が咲いて目を楽しませてくれました。

ノアザミ

ノアザミや他の花にたくさんのハチやチョウが飛び交っていました。

ツリガネニンジン

初秋の明神は初めてでしたが、こんなにいろんな花が咲いていると期待していなかった分嬉しかったです。

ススキの原っぱ

陽射しはまだまだ暑くちょっとキツいと感じたところです。この後岩がある斜面を登り樹林帯に入り、尾根を回り込むと明神の山頂は近いです。

ハコネギク

ノギクよりも背が低くかわいい花です。

アキノキリンソウ

植物は季節に正直ですね。この花もあちこちに沢山咲いていました。

相模湾展望

小さな岩の斜面を登って振り返ると相模湾の展望が開けました。真冬には遠く房総半島まで見ることができます。この日は江ノ島が薄らと見えていましたが、三浦半島は霞の中でした。

アサギマダラ

大きな羽を広げて優雅に飛ぶアサギマダラに出会えるなんて思ってもいなかったです。ちょうどノアザミにとまったところを撮りました。

山頂から

登山口から2時間40分、やっと山頂に到着しました。金時山の向こうの富士山は半分雲に隠れています。山頂は沢山のハイカーたちがお昼を食べていました。ちょうどそのころ木曽御岳山では大きな噴火があり大変なことになっていたようです。

展望

私たちもお昼を食べたら早々に下山することにしました。下山は登ってきた最乗寺のある登山口の反対側、宮城野へ下ることにしました。山頂直下から海岸線の展望です。

フジアザミ

山頂直下から樹林帯に入るまでもお花畑、いろんな花が目を楽しませてくれました。

ホトトギス

たくさん花をつけているものは一列に並んで咲いていたり、一厘、二厘だけのものがあったり、面白い咲き方です。この付近には背丈があまり高くないトリカブトも咲いていました。

ウメバチソウ

下山しながら、いろんな花に出会えて得をした気分でした。

マツムシソウ

薄紫のマツムシソウは秋の空に良く似合う花だと思いませんか?

紅葉

笹のトンネルを通り、モミジの多い樹林帯に入ってきました。一足早く紅葉した葉っぱです。

オヤマボクチ

以前もどこかの山で見かけた不思議な植物はオヤマボクチと言うそうです。アザミの仲間みたいですが咲くとどんなでしょう? 宮城野へは90分で下ることができます。宮城野からバスで箱根湯本へ、そして電車で戻ってきました。

秋の山旅へ

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