冬の西穂独標 Nishiho (2009.03.21)
以前から行ってみたかった冬の西穂独標へ行ってきました。3月もこの時期になると以前に行った2月の厳冬期と違い、
陽射しは春そのもの、風も皮膚が凍りそうな真冬の厳しさはなく、無事に独標まで辿りつくことができました。
登りはまだ固く締まっていた雪も下りの日向では柔らかくなって穂高の稜線にも春の訪れが近いと感じました。
雪の回廊
ロープウェイの西穂高口を降りて、写真の雪の回廊を通って西穂山荘へ向けて出発です。
西穂高
登山道に入って少し行くと姿を見せてくれた西穂高です。
登山道
アップダウンを繰り返しいよいよ急登に差し掛かりました。風もあまりなく暖かい春の陽射しです。暑くなってアウターを脱ぎ、ここでダウンも脱ぐことにしました。この後頂に登って下山するまでダウンを着ることはありませんでした。
急登
まだ急な直登が続きます。
丸山へ
西穂山荘に1時間10分で到着でした。以前は誰もいなかった山荘前は数十名の登山者で賑やかなくらいです。丸山へここを登って行きます。
大正池
丸山への稜線から上高地から大正池へ続く梓川を見下ろしました。
焼岳と乗鞍岳
稜線を振り返ると、こちらと同じ高さに連なる焼岳とその向こうに乗鞍岳が美しかったです。
稜線に立つ私
前穂をバックに記念写真です。写真の左の飛騨側から強い風が吹き付けています。
丸山へ
ケルンのある丸山へもうすぐです。風が相変わらず強くて、時々バランスを崩しながらこれから独標へ登ります。
丸山から
丸山から今辿ってきた稜線を振り返りました。
独標へ
雪の斜面をまっすぐ登ってきました。体重も荷物も軽い私、ときどき風に飛ばされそうです。独標が近づいてきました。酸素が薄いのでこのころから息苦しさを感じていました。
稜線から笠ヶ岳
何度訪れても両肩を広げずっしりと佇む笠ヶ岳が見守ってくれます。
稜線から明神、穂高
岳沢側の展望は、右から明神ヶ岳、前穂、つり尾根、奥穂へと続きます。写真では分かりにくいのですが、奥穂の手前にジャンダルムの姿もありました。
独標
これから独標を登ります。すぐ目の前の岩を一旦少し下り、独標の岩に取り付きます。
独標下
独標の真下にきました。夏は岩場ですが、雪で殆ど岩が隠れているところを登って行きます。頂のすぐ下の殆ど垂直の斜面はアイゼンを蹴りこんで登って行きました。下りの恐かったこと。
独標頂
2701mの独立標高点に到着しました。いつものようにこの岩に座って前穂をバックに記念写真を撮りました。ここから動画を撮りましたのでご覧ください。
独標から西穂山頂
目の前のピラミッドピークとずっと奥の西穂山頂です。稜線を行く登山者が写っています。
独標から明神、前穂
独標の岩と大きく聳える明神、前穂です。
稜線で
慎重に独標を降りてきました。雪の斜面につけられたトレース跡を辿りますが。狭い上に一歩間違うと奈落の底へ、強風と高山病でバランスが悪い私でした。
稜線から丸山方面
これから下る道です。夏は大きな岩がごろごろしたジグザグ道も冬はまっすぐ雪の道、余計急斜面ですが、あっという間に丸山まで下りました。
丸山ケルンと笠ヶ岳
丸山のケルンも雪に埋まっています。笠ヶ岳が少し高く見えてきました。遠くには白山も綺麗に見えていました。
大きな木の下で
西穂山荘を後にロープウェイ乗り場の西穂高口へ下って行きます。だいぶ下ったところで、以前この木の下で写真を撮ったのを思い出し見上げてみました。そのときの山行はこちらです。登りは西穂高口から西穂山荘まで1時間10分、山荘から独標まで1時間半でした。
写真をクリックすると大きく表示されます。
西穂独標から動画はこちらです。
冬の山旅へ
