西丹沢 Nishitanzawa(2005.4-6)
山々が春の色に衣替えをする4月、西丹沢でも雪解けの水がとうとうと流れ、
川岸の水の溜まり場には無数のおたまじゃくしが見られます。山の斜面は
淡い黄緑の新緑に彩られ、登山道はまるで緑色をした暖かい空気の中を歩くようです。
西丹沢にかかるつり橋と新緑
丹沢の中でも昔は秘峰と言われた山奥に入って行くと西丹沢自然教室があります。そこの中川川につり橋がかかっています。つり橋を渡って、沢にかかる小さな木の橋を渡り返しながら登って行くと、途中2箇所に滝があります。その滝の一つ、本棚の滝のあるところは周りを絶壁に囲まれた秘境のようなところです。
本棚の滝
この本棚の滝は落差70メートルもあるそうです。大きな音を立てて、豪快に滝壺に落ちています。滝壺の近くの流れでは、良くイワナが泳いでいるのを見つけることができます。
西丹沢4月の新緑
4月も半ばを過ぎると丹沢の山々は新緑の緑と山桜の桃色に彩られ、山全体が春爛漫と輝きます。
本棚の滝と新緑
この滝のある蛙ヶ丸(アセガマル)、昔は交通の便が悪く、あまり登る人もないので、この滝を訪れる登山者も少なかったそうです。今は小田急線の新松田からバスが出て、誰でも簡単に日帰り登山ができるようになりました。それでも西丹沢自然教室が登山口の檜洞丸(ヒノキボラマル)や大室山が人気で、この滝を訪れる人は数少なく、いつ行っても静かな山歩きが楽しめます。
西丹沢4月の新緑
新緑と一口に言ってもその色も形も全て違います。小さな蕾や新芽をつけた木や、山桜が山全体を淡い春色に染めます。
5月のもみじ
5月になるともみじの葉もこんなに大きくなって、爽やかな5月の風に吹かれて葉を揺らす様を見るのは、本当に気持が良いものです。
西丹沢の山桜
西丹沢の手前、丹沢湖の周りにも4月には桜が咲きます。花が少し小ぶりで、花と一緒に葉も大きくなります。
西丹沢の山桜
山のいたるところに薄い桃色の桜が咲いて、緑の山肌にほんの少しの彩です。
西丹沢の山桜
薄いピンク色と葉の黄緑色がなんともいえず美しいです。控えめな色は自然に溶け込んでしまいます。
西丹沢のヤマブキ
西丹沢では春になると、いたるところにヤマブキの花が咲きます。その鮮やかな色にはっと目を奪われます。
6月の西丹沢のウツギと蝶
6月になると緑はいっそう深みを増してきます。昆虫たちがたくさん見られるのも初夏が近いこの時期です。
6月のウツギと蝶
花から花へ飛び交う蝶が見つかるのもこの時期です。夏の丹沢は海からの風で蒸し暑く、登山にはむいていないようです。
本棚の滝(動画)はこちらです。
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