冬の塔ノ岳

冬の塔ノ岳 Tounodake (2008.2.17)

例年に比べ、遠くに連なる丹沢の山々が白く輝いていました。山登りを始めた10年も前に大倉尾根を息を切らしながら登った
塔ノ岳へ今回は思い切って2度目の挑戦でした。二股から小丸、大丸を経て塔ノ岳へ、雪が深いブナ林の稜線を行きました。

登山口付近

東名高速、秦野中井インターを出て30分ほどで二股へ到着です。大倉から林道を歩けば4kmの道程、車で往復2時間の節約になります。小さな小川の手前に車を止め、スパッツを着け、アイゼンをザックに入れ、歩き始めます。

富士山

樹林帯を1時間ほど登ってきました。「小丸まで後1000m」の看板を過ぎると道に雪が現れ、日が当たらない場所は凍っていましたので、軽アイゼンを着けて登ります。木々の背が低くなるに連れ、丹沢、箱根の山々と富士山、相模湾の展望が目の前に開けました。

急登を行く

稜線が近づくに連れて、登山道は急登になります。後少しで塔ノ岳と鍋割山の稜線中間地点、小丸に到着です。小丸から南側の展望はすばらしかったです。雪も多く40〜50cmの積雪の中トレースを塔ノ岳目指します。

ブナの木

稜線の道の両側はブナの老木や大木も多く、厳しい冬を耐え忍んで春を待っているようでした。また春の新緑の頃に会いに来たいと思いました。

登山道

なだらかな稜線の雪道を行きました。右側には相模湾と新宿や横浜のビル群、江ノ島、秦野、小田原市街、伊豆半島、左側には富士山と丹沢の山々、そして暖かい陽射しと柔らかい雪道、ちょっと贅沢な稜線歩きでした。

山頂直下急登

大倉尾根から上がってくる道との分岐、「金冷やし」を過ぎると道は急登になります。後少しで山頂です。

山頂、表尾根への分岐

ようやく山頂に着きました。広い山頂の南の端にある表尾根への分岐です。

山頂から大山、三ノ塔

東側には大山や三ノ塔、表尾根がすぐそこに。肉眼では新宿の摩天楼、横浜ランドマークタワー、三浦半島から千葉の房総半島まで見えていました。

山頂で

やはり風が冷たい山頂です。真ん中に立派なポールが立てられていました。下3分の1ほど雪に埋まっています。

山頂から大丸、小丸、鍋割山

西側には鍋割山までの稜線が見えていました。下山も同じルートを辿ることにします。殆ど登山者に会うことのない静かな山歩きができるルートです。

雪景色

稜線の登山道脇の雪とブナと影、冬の柔らかい光が雪の上に作る模様、なんだか春の光を思わせました。二股から静かな尾根をゆっくり歩いて登りました。小丸まで2時間半、そこから塔ノ岳山頂まで1時間、下山は山頂から二股まで2時間かかりました。

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塔ノ岳山頂から動画はこちらです。

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